仮想通貨は何がすごいの?
仮想通貨は大きく世界を変えるほどのポテンシャルを秘めています。
そのすごさと可能性について説明します。
仮想通貨は何がすごいの?
仮想通貨は一大ブレイクスルーと言われていますがなにがすごいんでしょうか?
その答えは、「通貨の管理者がいない」ということです。
民主主義を想像してください。
日本を含め、世界中の国は行政という「管理者」のもとで成り立っています。
私たちは行政によって公共サービスから権利の保障まで受けることができます。
しかし考えてみてください。
管理者がいなくても成り立つ社会。
誰も住民票を提出しなくても住民でいられるし、裁判所がなくても権利の保障もされるし、必要な公共設備も需要に応じて自動的に整備される社会。
そういった夢物語のうち、仮想通貨は少なくともお金に関しては叶えてくれます。
仮想通貨では、お金の管理者をなくします。
日本円は日本国と中央銀行が管理していて、その価値は「日本国が発行している」という安心感から生まれています。
つまり、現行通貨では管理者の存在によって価値が保たれています。
しかし管理者がいることには弊害もあります。
例えば以下のようなものです。
- 権力者が不正をできる
- お金を貸すかどうかは管理者が決められる
- 管理者の信用がなくなると通貨の価値がなくなる
- お金の流れの不透明である
不完全な人間が運営する通貨は不完全なのは当然です。
そこで、通貨の発行から価値の保障まですべてを自動化し、権力者をいなくしたのが仮想通貨です。
この、権力者をいなくするというのは簡単に思えて非常に困難なことでした。
- 誰が(どこが)通貨の価値を保証するの?
- 管理者がいないのに誰が通貨の運営をするの?
その問題に一つの答えを出したのが仮想通貨の仕組みです。
仮想通貨は、「管理者の不在」を実現したことにより、今までの金融・経済の前提を崩しました。
そこが仮想通貨のすごいところです。
仮想通貨はどう進化するの?
2008年11月、現在の仮想通貨の生みの親、サトシ・ナカモトが、「管理者の不在」というアイディアを実現する方法を提唱しました。
彼の意思を継いだ研究者たちが、世に衝撃をもたらした「ビットコイン」を生み出しました。
以降その技術を発展させた、様々な仮想通貨が出現しています。
仮想通貨を支える技術、ブロックチェーンの性質を使い、もっといろいろなことに応用できないかという動きも盛んにおこなわれています。
管理者がいなくても信用できる仕組みは、例えば本人確認などに応用できるはずです。
仮想通貨技術はまだ始まったばかりです。
今後今まで誰も思いつかなかったような斬新な応用も出てくるでしょう。
仮想通貨技術がどう進化するかは誰にもわかりませんが、世界を大きく変えるほどのポテンシャルを秘めているのは確かでしょう。